漢字一覧（8画）

【由来】漢字「受」は、手を表す「又」と、皿のようなものを表す「冖」が組み合わさって、手で物を受け取る様子を表しています。
後に「授」の字が作られることで、「あげる、授ける」という意味はそちらに分離しました。 🔼

【由来】漢字「定」は、「宀（べん）」と「正（せい）」から成り立つ、形声文字です。
「宀」は家や屋根を表し、「正」は「まっすぐ」「整える」という意味です。
この二つを組み合わせることで、家の中で物を整えて落ち着かせる、つまり「定める」という意味を表すようになりました。 🔼

【由来】漢字「放」は、形声文字で、「攴（ぼくづくり）」と「方」を組み合わせてできています。
「攴」は、手を表し、棒や杖を持って打つ動作を表します。
「方」は、人の形を表し、四方に広がる様子や、ある方向を示す意味があります。
この二つを組み合わせることで、「放」は「ある方向へ追い払う、解き放つ」という意味を表すようになりました。 🔼

【由来】漢字「事」は形声文字で、「史」（記録官）を意味する意符と、音符「之」の省略形から構成されています。
元々は「史」「吏」「使」と同じく、「記録」や「仕事」といった意味を表していました。 🔼

【由来】漢字「表」は、「衣」と「毛」を組み合わせた会意文字です。
毛皮の衣服を表側（毛のある側）を外にして着る様子から、「外側」「あらわす」という意味を表すようになりました。 🔼

【由来】漢字「泳」は、水(氵)と「永」（長い流れ）を組み合わせた会意形声文字です。
意味は「およぐ」で、流れに沿って水の中を進む様子を表しています。
【参考】水中を潜水して泳ぐのが「泳」で、水面をおよぐのが「游(ユウ)」とする説があります。 🔼

【由来】漢字「幸」は、もともと罪人の両手を拘束する「手かせ」を象った象形文字です。
そこから「刑罰を免れる」→「運が良い」「幸せ」という意味に広がったとされています。 🔼

【由来】漢字「始」は、形声文字であり、意味を表す「女（にょ）」と音を表す「台（たい）」から構成されています。
「女」は女性、「台」は「胎」に通じ、女性が胎児を宿す、つまり「はじまり」を意味します。
そこから、物事の「はじまり」「はじめる」という意味で使われるようになりました。 🔼

【由来】漢字「注」は、水部（氵）と音符「主」から成る形声文字です。
元の意味は「水をそそぐ」で、そこから転じて「書き入れる」「注意を向ける」などの意味で使われるようになりました。 🔼

【由来】漢字「服」は、「舟のそえ木」や「身につけるもの」を意味し、そこから「従う」「服従する」といった意味に派生しました。
これは、人に何かを身につけさせることで服従させる、あるいは、身につけることでそれに従う、といった意味の連想から生まれたと考えられます。 🔼

【由来】漢字「命」は、「口」と「令」から構成される会意文字です。
「令」は、人がひざまずいて神意を伺う様子を表し、そこから「命令」という意味が派生しました。
「口」は、神に捧げる祝詞を収める器を表すという説もあります。
したがって、「命」は、神意を伺い、命令を伝える、あるいは、神聖なものとして「いのち」を意味するようになったと考えられています。 🔼

【由来】漢字「者」は、もともと「煮る」という意味を表す「煮」の原字でした。
これは台の上に薪を重ねて火をたく様子を象形した文字です。
それが転じて、人や物事を指す言葉として使われるようになりました。 🔼

【由来】漢字「実」は、宀（家）の下に貫（財宝）を置いた形から、家の中に財宝が満ちている様子を表し、そこから「満ちる」「実る」「中身」といった意味を表すようになりました。
旧字体は「實」で、財宝が満ちている様子を表しています。 🔼

【由来】漢字「板」は、木を薄く平らにしたものや、印刷用の版木を意味します。
形声文字で、木を意味する「木」と、音符である「反」が組み合わさってできています。
元々は「版」の異体字でした。 🔼

【由来】漢字「具」は、「鼎」と「廾」の組み合わせです。
「鼎」は神に供え物をする器である「かなえ」を表し、「廾」は両手を表します。
両手で「かなえ」を捧げ持つ様子から、「そなえる、そなえるもの」という意味を表すようになりました。 🔼

【由来】漢字「味」は、「口」と「未」から成り立つ形声文字です。
「未」は、木の枝の先端を表し、転じて「まだ～ない」、「かすか」という意味を持ちます。
ここから舌で感じる「かすか」な感覚、つまり「味」を表すようになりました。 🔼

【由来】漢字「波」は、形声文字で、水（氵）と音符の「皮」から成り立っています。
「皮」は、表面がうねうねと続く様子を表す意味があり、水面の動きを表現していました。
【参考】「波」の草書体が平仮名の「は」になった。 🔼

【由来】漢字「物」は「牛」と「勿」からなり、両形の会意から、刃がボロボロになった刀では牛を殺せないことを意味します。
「刃物では傷つけられない牛」→「殺されない牛」→「万物一般」という意味が派生しました。
【参考】「勿」の本来の意味は、刃が刎ねてしまった後の使用できない刀のことです。 🔼

【由来】漢字「使」は、会意形声文字で、人のために仕事をする人を表します。
部首は「人」で、「吏(リ)」(役人、仕事をする意)と組み合わさっています。
「人」が「吏」の役割を担うことで「使う」という意味を表すようになりました。 🔼

【由来】漢字「果」は、木になる実を意味する象形文字が起源です。
そこから「まこと」「はたす」「おもいきりがよい」などの意味が派生しました。
また、「果」に草冠をつけた「菓」は、果物やお菓子を意味する漢字として使われます。 🔼

【由来】漢字「松」の字源は、木 (き) 偏に音符の「公(コウ)」を組み合わせた形声文字です。
神が宿る木として「待つ（まつ）」、または松の葉が二股に分かれている様子から「股（また）」が転じたという説があります。 🔼

【由来】漢字「固」は、形声文字であり、囗（くにがまえ：城壁の形）と音符の古（コ）から成り立っています。
城壁で囲まれた場所、つまり「かたい」場所を表し、そこから「かためる」「かたまる」「かたい」といった意味を持つようになりました。 🔼

【由来】漢字「念」は、「心」と「今」から構成される会意形成文字です。
「今」は音符として「念」の音を表すと同時に、形声文字としての意味合いも持っています。 🔼

【由来】漢字「府」は、形声文字で、「广（まだれ）」と音符の「付」から成り立っています。
「广」は建物を表し、「付」は音を表すと同時に、「くら（倉庫）」の意味も持っています。
この字は、もともと官物や財貨を保管する倉庫を意味していました。
そこから、転じて、都や役所、地方行政機関などを指す言葉として使われるようになりました。 🔼

【由来】漢字「卒」は、「衣」と「十」を組み合わせた会意文字で、粗末な衣服を着た十人単位の雑兵、つまり下級兵士を意味していました。
そこから、物が小さくまとまる様子や、物事が終わる、という意味に派生し、さらに「死」を意味する言葉としても使われるようになりました。 🔼

【由来】漢字「季」は、穀物の収穫時期や、兄弟姉妹の末っ子を意味する会意形声文字です。
成り立ちは、禾（穀物の意味）と子（子供、末端の意味）を組み合わせたもので、穀物の収穫時期、転じて末っ子や物事の終わりを意味するようになりました。 🔼

【参考】「奈」の二画目までが片仮名の「ナ」に、草書体が平仮名の「な」になった。
【由来】漢字「奈」は、「柰」という字で、「木」と「示」を組み合わせた会意文字です。
これは、祭祀で供物として使われた「からなし（カリン）」という果樹を意味していました。 🔼

【由来】漢字「底」は、形声文字で、广（いえ）と氐（テイ、根本・そこ）から成り立ちます。
广は家屋や建物を、氐はものの根本や底を表し、「そこ」という意味を表します。 🔼

【由来】漢字「岡」は、「山」と音符「岡（カウ）」から成り立つ形声文字です。
「岡」は、小高い土地、丘、山などを意味します。
古くは「丘」とも書かれましたが、地名や名字など、固有名詞として「岡」の字が使われることが多くなりました。 🔼

【由来】漢字「阜」は、「小高い丘」や「段になった地形」をかたどったものです。
また、梯子（はしご）の形を模しているという説もあります。
意味としては、「おか」「つちやま」「台地」「大きい」「ゆたか」「さかん」などが挙げられます。 🔼